by 奥田 (塾生)
日本一周はどうかな?とぼんやり考え始めたのは昨年の冬頃でした。ブログを読んだり地図を見たり色々調べながら気分が盛り上がるのを待っていました。日本の海岸線を一周すると12000キロだそうで、歩くのは無理だし車は小回りが効かないという事でバイクに決めました。
今年6月に小型二輪の免許を取り、7、8月に具体的な旅程計画、車種の選定、必要な物のリストアップ等でじっくり楽しみ、9月に入ってから125ccのスクーター購入、リアボックス取付、ナビ用に携帯買い替え、無線イヤフォン、予備ガソリン携行缶、目立つジャンパー等々準備しました。「秋の交通安全市民いじめ週間」の終わるのを待って淡路島一周テストツーリングをしました。西海岸のサンセット道路はとても気持ちの良い道路です。日没時に南から北へ向かってのドライブをお勧めします。
腰痛の再発でちょっと不安でしたが、10月11日交通量が少ないと予想される日曜日に出発しました。自宅から171号線、2号線を通って明石を過ぎる頃までは車は多いし信号は多いしひたすら神経を使うばかりの運転でした。初日は赤穂泊まりでしたが、神経が疲れ果てていて8時前に寝てしまいました。
次の日は福山泊まり、三日目のしまなみ海道が今回の旅のハイライトでした。美しい芸予の多島海を貫く橋に原付や自転車の専用道路を併設してくれた設計者に感謝です。
10月11日8時自宅発、神戸、明石を通り越し最初の休憩。相生の松がある加古川市の高砂海浜公園。日本白砂青松100選のうちの一つ。
兵庫県たつの市の播磨灘に面する港町。1300年の歴史を持つ。江戸時代には日本最大級の宿場であり、北前船の寄港地でもあった。
12日 愛車と一枚。他車の注意を引くために派手な上着を着ました。岡山県瀬戸内市長船刀剣美術館にて。残念ながら休館中。
13日 尾道から向島へ渡るフェリー。時刻表も改札も席も無く、着岸すると其々勝手に乗りこみ離岸後渡船代を払う。原付は人込みで120円。いよいよしまなみ海道突入!
因島水軍城。せっかく行ったのに階段が急過ぎたのでパス!エスカレーターくらい付けとけよ。
因島から生口島へ渡る生口橋。車道の横に造られた原付、自転車、歩行者専用道路。ゆっくり景色を楽しめる。
生口島西側の美しく整備された道路。道路に引かれた青い線を辿っていけば次の橋に辿り着く。
生口島サンセットビーチ近くで、対岸の高根島を望む。気持ちの良〜〜い日でした(^_^)
生口島から多々羅大橋を渡って大三島へ。渡ってすぐの多々羅しまなみ公園で昼食&休憩。
大三島から伯方の塩で有名な伯方島へ渡る大三島橋。橋の形が色々で楽しませてくれる。
しまなみ海道最後の島、大島に有る村上水軍博物館。
14日 今治から高松への途中、香川県三豊市の父母が浜。干潟と夕日が人気の撮影スポット。
15日 香川県さぬき市津田の松原、琴林公園。気持ちの良いパワースポットでした。白砂青松100選のうちの一つ。保育園の園児達と遭遇。手を振ってくれた。
15日 香川県引田市の讃州引田屋敷。江戸時代から醤油と酒造りを行っていた商家。
15日 香川県鳴門市の四方見展望台から。大鳴門橋の手前のウチノ海に多くの釣り船が見える。
16日 山が海に迫っている為地図上では海岸沿いだが実際は狭い山道だった。突然眼前が開けたら目の前に海亀の産卵で有名な徳島県日和佐の浜が!
16日 日和佐の浜を後に55号線を海に沿って室戸岬へ約50km快走!快走!
同じく室戸岬近辺で水平線と太平洋の荒波。
19日 17、18と南国市で休養+雨避けをしていたが、今日は次の四万十迄行かなければ。しかし雨が残っていて大変!途中のGSのトイレで惨めな姿を一枚。
19日 雨も上がって56号線を快走。高知県黒潮町、四万十迄あと25km。
20日 足摺岬にある四国八十八ヶ所第三十八番札所金剛福寺。6年振りの参詣。当時工事中の境内が立派に完成していた。
足摺岬の灯台。
21日 宿毛から宇和島への途中愛南町高茂岬へ。地図上は海岸だが実際は山道でガッカリ!近くの漁村に降りて行くとファイティングポーズを取らないカマキリ。年寄りかな?
23日 愛媛県道後温泉本館。コロナ対策で一階だけの営業。マスクと名前と電話番号が必要。一番好きな温泉です。良い湯でした。
24日 道後から今治へ向けて伊予灘を北上。モンチッチ海岸を経てはまかぜ海道へ。途中の北条公園で一休み。
24日 今治からフェリーを使って広島竹原へ。来島海峡の潮流の速さがよく分かる。橋は来島海峡第一〜第三大橋。
25日 呉を出発して江田島経由で岩国へ。途中錦帯橋へ寄る。岩国城へ行く元気は無かった。
26日 岩国から防府へ行く途中の柳井市平生町の海岸線でお握りを頬張る♪ ゆっくり楽しく走りました。当分滞在したくなるような場所でした。
27日 最終日 防府天満宮にて。 快晴!
27日 新門司の阪九フェリーターミナル。建物にギョッとしたが、平城京の大極殿を模したそうです。
28日 神戸に帰って来ました。6時24分思いがけず日の出に遭遇。 お疲れ様!
総括
疲れのピークは四日目の今治高松間の行程でした。年齢の為か1日の疲れが一晩では回復せず、腰痛と首肩の凝りで大変でした。高松でマッサージを頼みましたが、思いがけず足までが浮腫んでパンパンになってたのを指摘されてビックリ! エコノミー症候群じゃないかとの事で、歩く時間を増やす事休養日を設ける事を決めました。
天候について、18日間の旅で雨にあったのが3日間。内1日は早くから予想できたので休養日に当てました。後2日間は半日ですが雨の中頑張りました。 10月なので台風の心配もしてましたが概ね良い天気に恵まれたと考えています。特に宇和島から後はずっと良い天気で助かりました。
食事は出来るだけ土地の美味いものを、というつもりでいました。中でも旨かったのが室津の焼き牡蠣としらす丼、しまなみ海道の海鮮定食、高知南国の鰹のの塩たたき。変わったところでは山口県小野田市でトラックの運転手が立ち寄る大きな定食屋。貝汁が売りで、焼きそばとセットで食べましたが最高でした。ガッカリしたのが宇和島の鯛めし。普通思い浮かべる鯛めしと違って、出汁で溶いた生卵をご飯にかけてその上にタイの切り身を置いているだけ!驚いていると「宇和島の鯛めしはこれです。」と言い切られました。
バイクの走行で気づいた事は、軽いので強い風やトラックの風圧で容易にぐらつく事。車から目立つようにジャンパーに風を入れてヒラヒラさせながら走っていましたが、危険である事が良くわかりました。また、車から見ると二輪車は小さいので遠近感が狂うのか合流車や右折車が強引に入ってきます。再三ヒヤッとさせられました。
嫌なのが古いトンネルで、暗くて地面の凹凸がわからないし、車と違って体がむき出しなので壁の圧迫感が半端なく、つい中央車線寄りで走りたくなるのですが対向車がトラックだと本当に怖い。
以上、肉体的にキツかったけれども気分的には気持ち良く楽しめた18日間2000キロの旅でした。これが日本一周の第一章になるのかどうかあまり自信はありませんが、できれば来年の4月には九州一周をしようかと考えています。
工程表。18日間約2000キロの旅でした。
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admin (木曜日, 21 4月 2022 04:04)
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admin (木曜日, 21 4月 2022 04:06)
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