11月2日から4日まで、京都文化博物館に於いて第56回・仏教美術展が開かれました。
茨木支部作品集の前で出展者記念写真。
「娑竭羅龍王の子」
馬渕憲峰 作
娑竭羅(あるいは娑伽羅、सागर Sāgara)は梵語(サンスクリット語)で、大海のこと。娑竭羅龍王を含め、天竜八部衆に所属する竜族の八王は仏法を守護する。
法華経・提婆達多品に登場する八歳の龍女はこの娑竭羅龍王の第三王女で「善女(如)龍王」と呼ばれ、雨乞いの対象となっている。龍女が成仏する場面を由来とする“変成男子(へんじょうなんし)”は、古来、女子(女性)は成仏することが非常に難しいとされ、いったん男子(男性)に成ることで、成仏することができるようになるとした思想を表したもの。
また、『今昔物語集』の第14巻、「弘法大師修請雨経法降雨語第四十一」にも、空海の請雨に応じる善如龍王が登場する。干ばつがあり、天皇の命により空海が神泉苑において多数の高僧と共に請雨経の法を執り行った。祈祷が7日間に及んだ時、祭壇の上に五尺ほどの蛇が出現したが、その蛇は頭に五寸ほどの金色の蛇を載せており、すぐに池に入っていった。空海の他は4人の高僧だけがこの蛇を見た。空海は彼らに、天竺の阿耨達池(阿耨達智池とも。あのくだっち)にいる善如龍王が請雨経の法の霊力を顕すために現れたと説いた。まもなく空が曇って雨となり、国中が潤ったという。
(一部Wikipediaより引用)
木下聖峰師匠、無名塾会員の作品の紹介です。